2014年12月31日水曜日

クリスマスの京都の旅、おいしい街歩き編

さて、京都行きが決まって、夫がまず行きたいと言った場所が出町柳にある鯖寿司とうどん、蕎麦の店、「満寿形屋(ますがたや)」さんなのである。
五年前の京都の旅でたまたまこの店にふらりと入り、鯖寿司ときつねうどんのセットを食べたのだけれど、そのおいしかったこと!!
一日目の昼はここに来ようと決めていました。

だけどその前に、近所の肉屋さんでコロッケをたべる、、、


写真を撮り忘れたけど、衣がざっくりと厚くてとてもおいしかった!
やっぱり肉屋さんのコロッケって間違いがない…




そしていよいよ、満寿形屋さん。


商店街の中にある、席数20席ほどの、ごく小さな店。
このお店、うどんと鯖寿司のお安いセットがあって、リーズナブルにおいしい鯖寿司が食べられます。
しかしセットに付いてくる鯖寿司は切り身の端っこの方のものであり、身の厚い真ん中の方のものを食べたかったら鯖寿司を単品で注文しなくてはいけないというカラクリがあります。




というわけで、夫はきつねうどんと鯖寿司のセット、私は鴨なんば蕎麦と鯖寿司の単品。
寿司は一切れずつ交換して食べました。



これが絶品の鯖寿司。
鯖は肉厚で漬け込みは浅め、ふっくらとした甘めの酢飯と相まって、口の中でとろとろにとろけるのです。
身悶えするほどおいしい。

ちなみに、きつねうどんと鴨なんば蕎麦も、とてもおいしかったです。
うどんはふわふわやわらかな麺、蕎麦は細麺。つゆの出汁もおいしくて、食べ終わるのが惜しい昼ごはんでした、、、




店のおもてのショーケース越しに、鯖寿司を作るところが見られます。







そして、満寿形屋さんと合わせて訪れたい、出町ふたばさん♡


常に行列、でもすぐ順番がまわってくる。





魅惑的なショーケースだけれど、やはり豆餅なのだ。





夫とひとつずつ。
あー、やっぱりおいしい。
豆大福なんてどこにも売っているのに、ここのはやっぱり全然ちがう!
豆自体がそもそもおいしい。

鯖寿司も、この豆餅も、五年間思い続けていたにもかかわらず、記憶の中で増幅されているであろうおいしい記憶にもあっさりと勝るおいしさでした。



鴨川のほとりで、ベンチに座ってもぐもぐ。






その後、そのままぶらぶら歩きながら京大へ。


京大ショップにて理系グッズ(ボタニカルアートのカードや化石の印刷されたクリアファイル、京大ノートなど)を自分のお土産に買い、伯母の家へ行ってアルザスで晩ごはん。
そして一日目が終わり。





二日目は伯父と三女のIさん、その娘のNちゃんが、街歩きに連れて行ってくれた。
まずは歩いて恵文社さんへ


選書もおもしろく、雑貨もおいてあってたのしかった!
何度もぐるぐる見てまわる。

そしてお昼に、近くのカフェへ


なんていうお店か忘れちゃった、、、
私と伯父はオムライスのランチ。



夫は生姜焼き定食。
器がかわいい、、、
生姜焼きはカフェらしいおしゃれな味でした(わかる?)。おかずに「大根と揚げのたいたん」という、京のおばんざいがついていてちょっと得した気分♡
ちなみにIさんはベーグルサンドセット、Nちゃんはロコモコ丼を食べておりました。




それから、叡山電車(通称叡電)に乗って河原町へ








伯父が連れて行ってくれたのが、めちゃステキな老舗喫茶店「築地」♡♡♡


伯父が学生時代からお友達と通っていたんだって。






かっこよすぎる内装!



店内にはクラシックが流れております。
ジャズでなく、堂々とクラシック!というのがまたかっこよい。

 
クラシックのレコードもたくさん







メニューも良い!

「ここではウインナーコーヒーということになっているんだけど、いいかな?」と伯父。もちろんですとも。




またまた、素敵なウインナーコーヒーが出てきました。
なにもかもブレないクラシックな佇まいが最高です。
京大生だった伯父は、当時ここへ仲間と集ってどんな会話を繰り広げたのかな、、、





築地を出てから、ガイドブックで見かけた京都発祥のアイスクリーム屋「ハンデルスベーゲン」へ寄り道。


♡♡♡





ピスタチオとティラミス。
冬のアイスクリーム屋って、外国の映画みたいでちょっといいね♡

食べながら街を歩いて、錦市場へ。



はんぺん屋さんにて、じゃがバターのはんぺんを食べる。ほくほく




年末ということもあってか、たいへん賑わっていた。しかし錦市場の写真がほとんどない!通りを見るのに夢中。



こんなおいしそうなお惣菜屋さんも。




和蝋燭の店で伯父に蝋燭を買ってもらったり、「有次」で抜き型や鍋を見たり、食べ物以外のものもかなり楽しみました。
すっかり食べ歩き疲れて、帰りの電車の時間も迫っていたのでこれにて終了。
京都駅で、牡蠣と出汁巻き卵の弁当を買って食べながら帰りました。


余談ですが今回、電車やバスで私のマタニティマークを見た人たちがこころよく席を譲ってくださり(どちらも男性)、とてもとてもありがたかったです。
着けていると反感を買うとか、イヤミを言われるとか、よからぬ噂のあるこのマークだけれど、世の中はあたたかいひとのほうがやっぱり多いのですね。
実際、妊婦からすると席を譲ってもらえるのは本当にありがたいことです。




さてさて、錦市場食べあるきツアーから帰り、伯父があとで「あんな街歩きは初めてだった」と言っていたそうな(笑)
懲りずにまたみんなで出かけたいな。
家の中での渋い着物姿とまた変わって、ターコイズの襟巻きにジャケット姿の伯父と街を歩くのもとてもたのしかった。


とてもとても楽しみにしていたクリスマスの京都の旅、あたたかい家族に迎えられて幸せいっぱいだった。
伯父と伯母にたくさん甘えてしまったけれど、また甘えに行きたい!


さぁ今年もおしまい。
こんな幸せな気持ちのまま新年を迎えられて、2015年も益々いい年になりそうです。

みなさま良いお年をお迎えください。


朝食、年越し蕎麦、かりんとう

冬休みっていいなぁー


心ゆくまで眠り、朝はいただきものの食事マフィンと、伯母の柚子ジャム入りヨーグルト、こちらも京都でもらったおいしい紅茶で朝ごはん。





昼、母と祖父が遊びに来て、うちの近所のおいしい蕎麦屋で一足早い年越し蕎麦。





天そば、おいしー!






蕎麦屋のレジ横で売っているカリントウを買ってもらう。
おいしー!






みんなで図鑑を見る。
祖父は果樹の本、母は庭木、夫は昆虫の図鑑。
うちはみんな図鑑が好き、けっこうこだわりを持っています。







夕方からちょいと夫婦で買い物へ出かけ、帰りに大好物の博多ラーメン♡

おいしーー!

冬休みっていいなぁーー

2014年12月29日月曜日

クリスマスの京都の旅、伯父の書斎編

さて、いよいよ、あこがれの伯父の書斎レポート。

伯父は普段家では着物を着ていて、下駄をころころ鳴らしながらあるく姿がとてもすてきな人です。
話す言葉もうつくしくおだやかで、わたしの憧れの、そして自慢の伯父。

国語学者の顔をもつ伯父の書斎に、どんな本があるのかどきどきわくわく♡

居間から続く襖の奥の、暗い本棚の森を抜けると現れる、伯父の隠れ家的書斎。















趣味の本棚には、俳句と哲学が並ぶ。







なんだか見たこともない資料集や辞典もずらり、、、







ここは、伯父の出版物の棚。
暗くてピンぼけ、、、
今昔物語や宇治拾遺物語など、昔話の現代語訳は私も読んだ。言葉がやさしくて語り口もユーモアがあり、おもしろく読めます。





そして伯父の俳句集3冊♡
ときめきの言葉が詰まっています。
なんとセットでいただいちゃった!
表紙の絵は伯父の描いたもの。





サイン付き♡♡♡
ちなみに俳句を詠むときのペンネームは「田吉 明」さん、伯父の本名をもとに付けられている。





万年筆でサインを書いてもらう。






万年筆は、伯父の書斎の机の上に。
書きたい字によって太さを使い分けるのだそう。
最近はこんな風にして遊んでいるんだよ、と娘さんからプレゼントされたカラーインクも見せてくれた。

うーん、私も30歳のおとなになったし、字の練習もこっそりしているし、万年筆使ってみたいなぁ。







これは伯父の趣味の棚より、2冊あるからと私にプレゼントしてくれたルバイヤートの作品集。
蕗谷虹児やカイ・ニールセン、エロール・ル・カインなど私も大好きなので、うれしい!






そしてもひとつ、伯父の趣味の陶芸作品も見せてもらった。
ひとさしゆびを立てた手のオブジェなんかも作っていて、遊びがあって愉しそうなのが伝わってくる。
陶芸も万年筆も、そしてきっと他のものも、あそび心をもって付き合うような余裕を感じる伯父のスタイル、すてきな大人の見本であります。




さて伯父の書斎はやはり、ときめきの詰まった隠れ家でした、すごくおもしろかった。また今度訪ねる時は、私ももう少し知識と経験を蓄えて、もっと深く潜ってみたい。

これにて、伯父の書斎編おしまい。

善明さん、こころよく迎え入れてくださってどうもありがとうございます。

2014年12月28日日曜日

クリスマスの京都の旅、すてきな伯父の家編

今回の京都小旅行、観光(というか食べあるき)もそこそこに私がとてもたのしみにしていたのは、左京区の山の裾に住む素敵な伯父伯母の家へ遊びにゆくこと。

伯父と言っても夫のほうの伯父なのだけれど、夫と同じように私のこともとてもかわいがってくれて、気にかけてくれる、そんな伯父一家なのです。


結婚した年に夫婦でちょこっと訪ねた以来、いつの間にか時が流れてもう5年振りの訪問。


久しぶりの伯父の家は、やっぱりすんごく素敵だった!


玄関




泊まらせてもらった、離れ。




離れから見る裏庭




なんと裏庭に小川が流れている!






裏庭、とてもいい感じ、、、
この柿の木にはすごくおいしい実がなるんだそう。





母屋の居間には、「あなたがクリスマスを楽しみにしてるって言っていたからね」と、伯母が山から杉を切ってきて設えてくれたというかわいいツリーが♡






そして、国産フルーツを使った香りのよい紅茶と、お友達が焼かれたという上等のフルーツケーキ、それに外国(たしかポーランド)の缶入りチョコレートでお茶の時間。
出てくるものなんでも本当においしい、それが伯父の家!
前回訪ねた時は、うつくしい秋の和菓子とおいしい煎茶をいれてもらった。
伯母が、きちんと湯を冷ましてからお茶を煎れてくれたのを覚えている。

日本の文化もヨーロッパの文化も、同じくらい生活に染み込んでいて、どちらも上質なものというのが、この家に私が持っている印象。
だって、何から何までうつくしいのだもの。








夜、みんなでアルザスのおいしい食事を愉しんだ後、家に帰ってクリスマスのプレゼント交換大会☆☆☆
私と夫がもらったものは、オリーブの木でできたすり鉢と小皿のセット、赤ちゃんが握って遊ぶ陶器のおもちゃ(振ると、ころころと音がする)、国産フルーツを使ったおいしい紅茶葉のセット、くまちゃんケーキ、イギリスのお料理の本。
それから、写真に写っていないけれど、外国のチョコレートも♡

た、たのしい、
来年も再来年も、ここでクリスマスを過ごしたい、、、!!








お風呂は近所の銭湯「雲母湯(きららゆ)」へ。
地元の人ばかりのあたたかい銭湯でした。詳しくは書かないが、私はここの主(ぬし)にも会った!動かないドライヤーを直してもらった。

「僕は寒い風呂が好きなんですよ」という伯父の家の薪で炊く風呂もめちゃ気になるが、銭湯の誘惑に勝てず。
ぽかぽかあたたまった!







さて翌朝、密かにすごく楽しみにしていた朝食の時間♡







テーブルには、おいしいパン、バターとマーガリン、手作りジャム3種(みかん、ゆず、シナモン入りのりんご)、水出しのあたたかいコーヒー、又は前日にいただいたものと同じおいしい紅茶、カスピ海ヨーグルト、チーズ、りんご、それに伯父の次女Sさんお手製のケーキとエルテンスープ。
あぁ、なんとすばらしい眺め。

りんごをくれた農家の方?が「今年は蜜がおおくて、すみません」とおっしゃっていたらしく、「蜜がおおいのはあの人のせいじゃないのにね」と、おだやかに話す伯母。


食卓に並ぶコーヒーカップやりんごの皿、パン切りの台など、ところどころにポーランドの器があるのは、伯父が以前ポーランドに住んで日本語を教えていたことがあったからだそう。
すごくかわいくて私も欲しくなってしまった!が、昨今の北欧東欧ブームで、偽物が多く出回っているんだとか。きちんと持ち重りのするものを選ぶといいよ、とおしえてもらった。

最近ほんとうに、ちょっとおしゃれ(?)な家庭にはかならず北欧ブランドのぴかぴかした器が並んでいるが、私は実はそれがあんまり好きではない、というか、その風景があんまりどこもおなじに見えてしまってなんだかつまらないと思うのです。(と、ついでに普段感じている本音がぽろり)

しかしこんなに暮らしに器が溶け込んでいる景色はすごくいいな、私にはまだこんなこなれた食卓、作れないな、あと何十年かかるだろうか。



さて私が食卓につくと、「うちの朝食はね、起きた人から、順番に食べていくのよ」と伯母。
一緒に朝食をいただいたのは、伯父と、それから私と同じく泊まりに来ていた三女のIさん、その娘のNちゃん、途中から夫、それに伯母がみんなの食事の世話をしながら。
お仕事のある次女のSさんはもう食べ終わっていて、エルテンスープのことを私に教えてくれた。



オランダの伝統料理というエルテンスープ。
じゃがいも、ベーコン、香味野菜、挽き割りの乾燥エンドウ豆が入っていて、お粥のようにとろりと炊き上げるのが特徴なんだとか。
これがおいしくないわけないよね、そう、とてもおいしいのです。
日本の芋煮、フランスのガルビュールと通じるスープかなと思った。冬の間、農家の人が鍋にたっぷり作って食事のたびに温めて食べていた、生活に溶け込んだ料理。滋味。








スープとともにこちらも次女Sさんお手製のドイツのケーキ。やっぱり、こちらの家でもよく焼くのだそう。
配合は義母や伯母の作るものとまた少し変えてあって、しっとりとした口当たり。
焼いてから一晩おいて味が落ち着き、ほんとうにおいしかった!


興奮して朝から食べ過ぎました。
おいしかったー!!ごちそうさまです。

何から何まで私のときめきのツボを外さない伯父の家ですが、次回、ときめきまくりの伯父の書斎編へ続く!