2019年12月17日火曜日

なにもしない日、自分のシェルター

 気づいたらすごく疲れがたまってしまっていた、ということはよくあるとおもいます。
日常の疲れって、運動会みたいに短時間でどっとやってくるものとはちがって、少しずつ少しずつ身体やこころに積もっていくものだから、気づいたらすっかり許容範囲をこえていた!ということになるのです。
 とくに私のように、少しずつガス抜きをすることがの苦手な不器用な人間は。。。

 先月は相次いで身内がたおれ、看病やお見舞いや、それに伴ういろいろな手続きなどに追われて、それが落ち着いた途端に自分が体調を崩し、回復するのに二週間、ようやく回復したと思ったら娘がインフルエンザに感染して一週間登園できず、、、
 私にとって、自分の時間を持てないことが何よりのストレスなので、からだというよりも心がすっかり限界をむかえていたのでした。

 朝も起きられないし、家族のご飯もまともに作れないし、部屋は汚れていくし、いらいらはたまる一方で子供や夫に八つ当たりするし、自分でも本当に見苦しく、情けなく、どうしようもない状態。
 もうだめだーと、仕事から帰ってきた夫に子供たちを託して、逃げるように外出。ブッックオフで閉店まで立ち読みをして本を買い、その後、私のシェルターのようなカフェへ、、、

 高蔵寺にある8カフェさんは移転前からたまに通っているお店なのだけど、いつ行ってもとにかくじんわりと心にしみる(まるでお風呂のような...)お店なのです。
 その時々の心のすきまにぴったりとはまる本がちゃんとあって、ごはんは、落ち込んだ時にひとりでたべてもぜんぜんさみしくないし、それに、自分ではない誰か(それもすごくやさしい人)にお茶を淹れてもらえるなんて、あぁ本当にしあわせ。
 それにお店を出る時に「おやすみなさい」って言ってもらえる。(閉店間際までいたからというのもあるけれど、おやすみなさいっていう挨拶は、決して商業的ではない、温かみというか、思いやりみたいなものがあると思う)



 この薄暗さも癒し。本棚にはしずかにしずかにロウソクが燃えていた。





ミルクティーをのみながら、マーガレット・ワイズ・ブラウンの「ちいさなもみのき」を。
M.W.ブラウンは「おやすみなさい おつきさま」ですっかり大好きになったけど、この本もやっぱりよかった。
 バーバラ・クーニーの絵もぴったりはまっている。この表紙の曇った青に、やさしいもみの木のみどり、子供たちの赤い帽子、、、雪深い森なのに、なんともあたたかい空気。





 これはブックオフで買ってきた、パトリス・ジュリアンの「生活はアート」。本当にそのとおり!でもこの二、三年、すっかり忘れていたような気がするのです。

 あたたかいカフェで癒されて、さらに昨日(月曜)はようやく娘も登園できたので、この際息子も託児に預けて、何にもしないでリビングにごろんと寝そべって毛布をかぶって、昼寝したり読書したり、とにかくだらだらしたら、驚くほど回復しました。
 いらいらもどこかへ飛んでいき、今朝もすっきり早起き。相変わらず極端な私、、、
 でも「なにもしない」って本当に大切だと思い知ったのでした。時間ができるとつい、どこかへ出かけたり、やりたかったことをやろうとしてしまうから。普段からストレスをためないようにきちんと「なにもしない日」を作らなくちゃいかんと思ったのでした。。。


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