今朝のムスメの朝食は、ももふたつ。産直で買った、わりとお値打ちな桃。
「桃は、朝ごはんちゃんと食べてからでしょ!」とはもう言わないでいいから(前の記事参照)、ムスメがたべたいと言った桃をはいはいと剥いてやったのです。
じつはゆうべ寝室へ行くまえ、台所に置かれた桃を見つけたムスメは「明日の朝は桃をたべる」と決めていたのでした。
ミルク色の肌にほんのりさしたピンクが愛らしい桃でした。産毛のあるビロードの皮を剥きはじめても、きわめて控えめなその香り。
種をとるあいだにも、ほんのり乳白色をおびた雫がこぼれてゆく。皮と種はパンの酵母にするため瓶に入れておいて、実にふくまれる細いほそい絹糸のような繊維を感じながら包丁でやさしく切り分ける私のそのとなりで、ムスメはお気に入りの緑がかったガラス製の果物皿を持って待ちかまえておりました。
ムスメは欲張っておかわりをしたけれど、結局ふたつ目は最後までたべられなかったので(それでもすごく食べた、なんて贅沢なムスメ!)私がいただきました。
桃といえば私が子どものころに憧れ続けた果物だけど、それを子どものおこぼれだけで良いと思えるようになったのは、私にも母性というものがあるのだなと実感できる数少ない事柄のひとつだと思ったりします。
ムスメはそれからビスケットを食べて幼稚園(登園日だった)へ行きました。
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